3年生の皆さん、卒業おめでとうございます。
今年の3年生は、高総体での4連覇を達成。3年間高校総体も新人戦も総合優勝して卒業することができます。幸せですね。これは、自分達の力だけではなく、良い先輩、良い後輩に恵まれたから達成できたのです。同じ学年の仲間だけでなく、先輩や後輩にも感謝して欲しいと思います。
それぞれに、3年間の色々な思い出があると思います。私も思い出はつきません。思い出って宝物ですね。何回もその場面を思い出して楽しむことができます。これからの人生で、辛いとき、苦しいときこそ、その思い出を自分の心のスクリーンに描いてみてください。
自分がやってきた陸上競技が、自信を与えてくれるはずです。勇気を与えてくれるはずです。元気が出てくるはずです。
何かあったら、競技場に立ってみて下さい。「ガンバっ」の声がきっと聞こえてきます。
自分がしてきた努力は一生消えることはありません。努力が必ず自分を支えてくれるときが来ます。
3年生全員で出場した東北大会。これも凄いことです。一人一人の頑張りが、周りの仲間の頑張りを生んだのだと思います。インターハイにも応援に来てくれましたね。
この最高の仲間と出会えたことに感謝ですね。
これからも人生の中で数多い出会いに巡り会います。出会いは偶然のようで、必然なのではないかと思います。出会いには、必ず意味があるのです。その意味に気づくか気づかないかで自分の成長が違ってくるのではないでしょうか?
先日紫波町で講演会をする機会がありました。ここは自分が高校時代に夏合宿を行い佐々木英記先生と出会った場所です。そのころの私は、いい気になっている所があり、英記先生の指導を素直に聞き入れないところがありました。
今思えば自分の未熟さを感じとても恥ずかしい思い出です。その佐々木先生と10年後に再び同僚として巡り会うのです。運命というのは、不思議なものです。
今の翔南の基礎作りは全て英記先生がして下さったのです。英記先生は、私が嫌なことは全て自分がやると言っていつも自分をかばってくれました。大会への参加の自己負担をできるだけ少なくなるように掛け合ってくれたのも先生です。
今も、グランドに立ち、熱心にご指導して下さる英記先生。陸上競技に対する情熱は全く衰えることはありません。
今回は佐々木英記先生との出会いについて書かせていただきましたが、私は、多くの人との出会いがあり、その出会いを通じて自分が成長できたから今があると思っています。
私を応援して下さる先輩方は、皆さん同じ事を口にします。
「あなたが、一生懸命だから応援します。」一生懸命、真面目にやることがどんなに大切か、毎日実感しています。
だから、三年生にも「一生懸命やるんだぞ!」その言葉を贈ります。
もう一つ、「笑顔でやるんだぞ!」笑顔には、自分の運を高める不思議な力があるのです。
翔南とは、この北上の地から世界に羽ばたいて欲しい。そんな思いが込められています。
それぞれの人生に力強く羽ばたいて下さい。
ありがとう!三年生。そして、おめでとう!!
北上翔南高校 本正 園子
2006年3月1日